SORATANEの施設に見学や面談に来られる保護者の方に、自分の子どもにどんな風に育ってほしいか尋ねると、大抵の方は優しい子とか、お友達と仲良く出来るとか、そういうことを口にされます。

いじめや自殺、不登校や引きこもりなど、近年様々な子どもの問題が取り沙汰されていることへの不安もよく耳にします。

欲を言えばいい大学に入れたいとか、一流のアスリートにしたいとかいろいろあると思いますが、それだけでは幸せとは言えないこと、本当はそれよりももっと大事なことがあるというのを誰もが理解しているのだと思います。

農業や土や生き物に触れる自然体験には、こうした最も大切にしなければならない「心を育てること」「命を守ること」に必要な要素が詰まっています。

 

私たちは、こうした課題に取り組むためには、よくある農業体験とか遠足のような1日で完結してしまうイベントではなく、生活の中に取り入れて実践していく必要があると感じています。

文科省のHPには「変化の激しいこれからの社会を生きるために、確かな学力、豊かな人間性、健康・体力の知・徳・体をバランスよく育てることが大切です」と書かれています。

にもかかわらず、これまでの教育は学力、体力の優れている子どもが評価されやすく、人間性という本来最も評価されるべきものが軽視されすぎていたのではないでしょうか。

 

義務教育でも道徳が正式な教科にあげられるようになりました。初等科のお受験に農体験を取り入れているところも増えてきているようです。

マークシートのように機械で採点できる学力だけで人の価値は計れないということに人々がようやく気付き始めたのだと思います。機械でもできることを機械やコンピューターと競い合っても残念ながら人間は勝てません。

例えばコンピューターより正確に24時間計算し続けられるでしょうか。ATMの普及で銀行の窓口が減ったように、これからも淘汰されていく仕事が出てくるでしょう。

 

SORATANEの保育はできる限り自然の中で遊び、作物を育て生き物に触れ、本物から生きる力を学びます。この経験は子ども達が成長して、問題や困難にぶつかったとき、きっとそれを乗り越えられる力につながってくれると信じています。

そして、こうした力を育てる体験こそが、今を生きる子ども達に最も必要なことであると感じています。

 

*保育のねらい

一、子どもの心を育てる(信じる心、自然や美しい行いに感動する心、思いやりの心、困難を乗り越える強い心、命を尊ぶ心)

一、自分で考え行動する力を培う。

一、健康で丈夫な体を作る。